㊦ 私の最も若い友✨ ゆうかが挑む群馬中学総体陸上800m❗

里見少女疾走団を取り巻く人々

72秒で1周目を終え、2周目に入る。

順位も間隔も変動する事なく、2度目の2コーナーへ向かう。

そして2コーナー手前からゆうかが仕掛ける。

ゆうか、1年コンビを抜き、前に出た❗

ラスト300m地点で、今度はゆうかが抜かれる。

第3コーナー抜けて、1年コンビがゆうかを抜かし返す❗

ゆうかはここで瞬間最後尾にまで順位を落とす。

巻き返しをはかるゆうか。

しかしその相手は例え1年であろうと、元前橋ジュニアの女王である。

(自分の子供も1年であるのにも関わらず💧)
抜かせ❗❗❗
ゆうか❗❗
1年なんぞに抜かれて終わるなッッ❗❗❗

と、めちゃくちゃ心の中で叫ぶ。


抜いて抜き返され
また抜いて普段、ほとんど我を外に出さないゆうかの、我を垣間見たレースだった。

金嶋ゆうか

B決勝 第三位でのゴール。

記録2分26秒24

多分、この時私は泣いてたんだと思うけど、滝の様に流れる汗もあって

汗なんだか涙なのかはよく分からなった。

中3の夏だから、ゆうかはトラック競技はこれで終わり。

あと半年早く、ゆうかがユナイテッドに出会ってたら、今日の結果もまた変わってたのかもしれない。

タイムという数字でしか、その人の努力の結果が評価されないなら、

それは何だかとても乾いていて、甘くも塩気もないクッキーの様だ。

不味くて食べる気もしない。

そもそもアラマの主軸だったゆうかが、

アスリートとして伸び悩み、ユナイテッドと出会って這い上がる兆しが見え出したのが、数ヶ月前である。

色々な大人から様々なアドバイスを受け、ひたむきにそれらに取り組み続けて来た。

怠けて伸び悩んだのなら、私もゆうかを気にも止めなかっただろう。

そうでなかったから、ゆうかの努力と成長を追い続けてきた。

これからだよ。ゆうかは。
今始まったばかりなんだ。









自分の我を通すから、自分の意地を張るから

我を張ると書いて「我張る」

これで「がんばる」と読むんだそうだ。

 今日はゆうかのか「我張る」所を見せてもらった。

これから先、どんな選択をしても、自分の我を大事に、そして我を張り続けて欲しいと覆う。

 いつも競技場で会う度に言ってるけど、これからも

「めちゃくちゃ応援してるから❗❗❗✨✨」








そして、

ゆうかの立てた旗を

いつか組長と遠くから眺めたいと思うウインク

《おしまい》

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